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2人称の代名詞が1人称の代名詞に?

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ベトナム語の2人称は、年齢、性別など相手との関係性によって、単語を使い分けます

例えば、相手が自分より年上の男性であれば、”Anh”、年上の女性であれば、”Chị”、年下(性別問わず)であれば、”Em”を使います。

ですが、ベトナム人同士の会話に耳を傾けてみると、ベトナム人が、”Anh”や”Chị”などの2人称の代名詞で自分自身のことを表現していることに気づきます。

実は、これらの単語を2人称として使うと同時に、1人称としても使うことができるのです。

例えば、以下の会話文をみてみましょう。

Aの年齢 > Bの年齢

A: Em ơi, ăn cơm chưa? もうご飯食べたか?
B: Dạ, em ăn cơm rồi.  はい、もうご飯食べました。

年上のAさんは、年下のBさんに対して、2人称の”Em”を使っています。
一方で、年下のBさんは、年上のAさんに対して、自分自身のことを”Em”と表現しています。

慣れないうちは、1人称なのか、2人称なのか、混乱することが多々あるかもしれませんが、ベトナム語は、相手との関係性によって、使う単語や、表現方法が変わってきますので、ぜひ、1人称を使う時は、”Tôi”(私)だけでなく、相手との関係性を考慮した表現を使ってみましょう!!

単語メモ

ơi:相手を呼びかける時に使う
ăn cơm:ご飯を食べる
cơm:ご飯、食事
〜chưa?:もう〜した? ※動作が完了したか確認する
Dạ:はい
rồi:もう〜した ※動作が完了したことを表現する

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